色紙に写真を添えて贈るシーンは、卒業や送別、誕生日など、人生の節目に彩りを添えてくれます。
そこにマスキングテープ(マステ)を使うと、手軽にかわいらしく装飾できるのが魅力。
しかし、「かわいいから」といって何も考えずに使うと、時間が経って写真がはがれてしまったり、思ったように仕上がらなかったりすることも。
この記事では、写真を色紙に貼るときにマステを使う際の注意点や工夫、さらにデザインのコツまで、実用性を重視してわかりやすくご紹介します。
写真にマスキングテープを使うときに押さえておきたい基礎知識

マステを剥がすときは、ゆっくり丁寧に。紙や写真を傷めないのがコツです。
マスキングテープは、手軽で見た目にも楽しいアイテムですが、もともとは「仮止め用」の文具。
その特性を理解しておくことで、思わぬ事態を避けることができます。
マステは“仮止め”用で粘着力が弱い
マステは、簡単にはがせるのが魅力ですが、その反面、粘着力が控えめです。
特に、つるっとした写真の表面やラミネート加工された色紙には密着しにくく、時間が経つと角が浮いてきたり、写真が落ちてしまったりすることもあります。
紙の質感にも影響される
市販の色紙にはコーティングされているものや、凹凸のある紙質のものも多く存在します。
マステがしっかりと貼りつかない場合があるため、使用前にテスト貼りをして、粘着の相性を確認しておきましょう。
環境にも左右されやすい
高温多湿や直射日光、エアコンの風などにより、粘着力が低下することも。
飾る場所や保管環境によっては、補強の工夫が必要です。
写真の種類によっても変わる
インスタントカメラ(チェキ)や家庭用インクジェットプリンタで印刷した写真は、マステの粘着剤と相性が悪いことがあります。
インクがテープに移ることもあるため、念のため目立たない場所でテストしましょう。
写真がはがれにくくなる実践的な貼り方の工夫

マステの貼る位置や角度を工夫することで、見た目もかわいく仕上がります。
マステ単体では不安定になりがちですが、ひと手間加えることでしっかりと固定でき、見た目も整います。
両面テープを裏で併用
写真の裏面四隅に強力タイプの両面テープを貼っておくと、マステの見た目を活かしながらも、実用性を保てます。
マステはあくまで飾りとして使うというスタイルです。
私も最初、直接貼ったら少し写真が浮いてしまったので、テープの貼り方を工夫したらうまくいきました。
面で支える貼り方を意識
細いマステを角にだけ貼るのではなく、L字型に折り返して貼ると写真を「面」で支えることができ、安定感が増します。
デザイン性も出るので、柄付きのテープを使うとさらに華やかに仕上がります。
写真の下に透明テープで補強
目立たないように写真の下に透明の両面テープを忍ばせる方法もあります。
色紙の雰囲気を損ねずに、見た目と固定力の両立ができます。
補強アイテムを併用する
長期保存する場合は、上から保護フィルムやラミネートフィルムをかぶせて保護するのもおすすめです。
粘着力の劣化や写真の変色を防ぎつつ、見た目の統一感も出ます。
写真周りの装飾に使えるデザインアイデア
マステは貼るだけでなく、装飾アイテムとしても優秀です。
ここでは色紙を華やかに仕上げるためのアイデアをご紹介します。
写真の雰囲気に合わせたカラー選び
写真の背景色や人物の服装に合わせてマステの色を選ぶと、全体のトーンが統一され、落ち着いた印象になります。
文字色や装飾の色と合わせるのもポイント。
私は補強する前に何パターンかを試してみて、ファッションショーならぬ「マステショー」をやって、お気に入りを決めたりしています。
額縁風に囲む
四辺をマステで囲むだけで、簡単に額縁のような見栄えになります。
角を斜めにカットしたり、段差をつけて貼ったりすることで、立体感や動きが出ます。
遊び心あるアクセントに
マステをリボン風に折ったり、紙吹雪のように細かく切って貼ると、写真の周囲が華やかになります。
柄違いを組み合わせてポップに仕上げるのもおすすめです。
他の素材と組み合わせる
マステだけでなく、レースリボンやシール、スタンプなどと組み合わせて使えば、写真の存在感がより引き立ちます。
春なら桜柄、冬なら雪柄など、季節感のある柄を選ぶと印象的です。
写真以外にも使える!マステの便利な活用法
マステは写真だけでなく、色紙全体の演出に幅広く使えます。
ちょっとしたアイデアで、寄せ書きの色紙がぐんと魅力的になります。
メッセージカードの固定に
友人からの一言カードや小さな手紙を貼るときに、マステを斜めに貼ると手紙風の演出になります。
貼り直しも簡単なので、仮止めにも最適です。
テープ裏に仕掛けを
マステをめくると一言メッセージが隠れている仕掛けは、見る人にとってサプライズになります。
「また会おうね」「ありがとう」など、心のこもったメッセージをそっと忍ばせましょう。
きっと喜んでくれるはずですよ。
ポケットを作って小物を入れる
写真やメッセージカードを収納するポケットも、マステで三辺を貼るだけで完成。
折りたたみのメモやミニカードを差し込んでおくことで、色紙全体に動きと遊び心が加わります。
裏面まで使って仕掛けを広げる
色紙の裏側にも工夫を広げてみましょう。
写真と同じようにマステで小さな封筒を固定して、中にミニメモやプリクラなどを入れるのもアイデアです。
開いたときに「まだ何かある」と感じさせるワクワク感がプラスされます。
まとめ
マスキングテープを使って色紙に写真を貼るときには、粘着性の限界を理解したうえで、補強やデザインの工夫を取り入れることが大切です。
マステはあくまで装飾の一部として使い、写真の固定には目立たない補助テープを活用すると安心。
さらに、色や柄の選び方、貼り方のアイデアを少し工夫するだけで、見た目もぐっと華やかになります。
贈る相手のことを思いながら、一つひとつ心を込めて作ることで、色紙の魅力は何倍にもなります。
かわいいだけじゃない、実用性も考えたマスキングテープ使いで、思い出に残る一枚を仕上げてください。
手作りに役立つアイデアとして、マジックテープ修復方法も合わせてご覧ください。